産業ガスの種類
現在、ガスは産業界のあらゆる分野に深い関わりを持ち、その種類、用途はさらなるひろがりを みせております。 限りない可能性を持つガスは、今後も新しい利用技術の開発と共に、役割を 拡大させていきます。
窒素ガス 化学式 N2 分子量 28.01 | |
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特性 | 窒素は空気中に78.1%含まれており、空気分離によって酸素とともに製造されています。 また窒素ガスは無色・無味・無臭の気体であり、不活性の気体です。 液体窒素は無色透明の液体で沸点は-196℃です。 |
主な用途 | 酸化による品質劣化を嫌うプロセス用(半導体・液晶パネル・太陽電池・食品・飲料) 防爆やパージ用(化学工場や石油コンビナート) |
酸素ガス 化学式 O2 分子量 32.00 | |
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特性 | 酸素は空気中には約21%含まれ、生物の存在と燃料の燃焼にとって欠くことのできないガスです。 また、酸素ガスは無味無臭の気体で、水にわずかに溶けます。液体酸素は淡青色で、沸点は-183℃です。 |
主な用途 | 燃焼用(製鉄所・電気炉製鉄・ガラス原料の溶解・ゴミを焼却) 酸化用(鋼材の切断加工・紙・パルプの漂白) |
アルゴンガス 化学式 Ar 分子量 39.95 | |
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特性 | アルゴンは空気中にわずか約0.93%しか含まれていません。 無色無臭の気体で、酸素と窒素の中間の-186℃の沸点をもっており空気分離によって製造されています。 また、化学的にきわめて不活性な性質をもっています。 |
主な用途 | 溶接・ステンレスの製造用AOD炉・シリコン単結晶製造用 |
ヘリウムガス 化学式 He 分子量 4.00 | |
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特性 | 無色・無臭の水素に次いで軽い気体。化学的にはまったくの不活性で、通常の状態では他の元素と化合しない。 沸点は-268.9℃で大気中に約5.2ppm存在しています。 地球上にはわずかにしか存在しないが、宇宙での存在は 水素に次いで多い。 |
主な用途 | 不活性用(光ファオイバー・半導体) 熱伝導用(ガス冷却) 軽い物質(飛行船) 極低温(超伝導物質冷却) |
水素ガス 化学式 H2 分子量 2.02 | |
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特性 | 水素は無味・無臭の可燃性ガスで、沸点は-252.6℃、比重が空気1に対して0.07と地球上の中では最も軽い気体元素です。 また、次世代のクリーンエネルギーとして 用途開発が進められています。 |
主な用途 | 金属熱処理・ガラス製造・半導体製造工程での還元用・燃料電池 |
炭酸ガス 化学式 CO2 分子量 44.01 | |
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特性 | 炭酸ガスは無色・無臭の不燃性ガスで、大気中の存在量は約0.03%です。空気中での炭素化合物の燃焼、有機物の発酵、動物の呼吸等により発生します。 一方、植物は炭酸ガスを吸収しおり、植物の成長には欠かせません。 炭酸ガスは、空気の約1.5倍の重量があり、水によく溶けて炭酸水となります。 |
主な用途 | 飲料・冷凍・溶接・ドライ洗浄・栽培促進(野菜)・人工炭酸泉・ヘッドスパ・殺菌水・冷媒 |
アセチレンガス 化学式 C2H2 分子量 26.04 | |
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特性 | 溶解アセチレンガスは、無色の気体で酸素ガスによって燃焼させると 各種可燃性ガスの中では最も高温の3,000℃を越える温度で燃焼し、 金属の溶接・溶断加工に適し作業性、効率の高いガスです。 |
主な用途 | 金属の溶接、切断用・原子吸光分析・溶射 |
アンモニアガス 化学式 NH3 分子量 17.03 | |
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特性 | アンモニアは、窒素と水素の化合物で、強い刺激臭をもつ無色の気体です。水によく溶けアンモニア水となります。 工業的には窒素と水素を高圧下で触媒を用いて合成します。 |
主な用途 | 金属熱処理・肥料用原料・冷媒・排気ガスの脱硝・脱硫 |
レーザー用混合ガス | |
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特性 | 高出力発振が可能な炭酸ガスレーザーの媒質ガスです。 高純度な精製、高精度の充填、経時変化のない安定した組成比が特徴です。 各発信器メーカーに対応しております。 |
主な用途 | ・炭酸ガスレーザーの媒質用・エキシマレーザーの発振用 |
溶接用混合ガス | |
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特性 | アーク溶接やレーザー溶接などにおいて、溶融金属を大気から保護し、溶接欠陥の発生を防いだり良好な機械的性質の溶接部を得ることを目的とした混合ガスで、用途に応じて多様な混合ガスが利用されています。 |
主な用途 | 金属溶接用シールドガス |
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